職業病あるある

さまざまな職業病になる可能性がある介護の仕事のなかでも、最も多いのが腰痛ではないでしょうか。要介護者の身体を支えたり、中腰でしゃがんだりなど、介護士の仕事は腰に負担をかける動作が多いことは介護士あるあるです。腰に負担がかかりやすい動作が多いということは、腰痛のほかにも椎間板ヘルニアにも注意する必要があります。適度なストレッチや、腰回りに筋肉をつけることによって、腰痛や椎間板ヘルニアはある程度予防可能です。次に、介護士の仕事は腰と同じくと手首や腕を酷使する職業ということもあって、腱鞘炎にもなりやすいです。腱鞘炎は筋肉の腱と腱鞘部分が過度に擦れることによって炎症を起こしてしまう病気で、介護士だけではなく、美容師や漫画家など様々な職業でよくみられるメジャーな職業病の1つです。

腱鞘炎の予防法は、指をマッサージしたり、普段曲げる方向とは逆方向に曲げてストレッチをしたり、「こり」を溜めないようにすることが挙げられます。とはいえ、それでも腱鞘炎を完璧に防げるわけではありません。もしなってしまったら、手首用のサポーターを利用するなどして、少しでも手首に負担をかけないようにしましょう。介護士として働く上でほかの職業以上に注意しなければいけないのが感染症です。介護施設には抵抗力がない高齢者が多いので、一度感染症が発生するとあっという間に施設全体に広がります。自分が感染しないように、そして施設の利用者に感染させないように、手洗いの徹底や仕事が終わってから十分な休息をとることが大切です。